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相続税はいくらからかかるの?金額の目安と基礎控除額を解説
相続税とは、故人から財産を相続した際にかかる税金です。
しかし、具体的にどの程度の金額から課税されるのか、多くの方が疑問に思われているのではないでしょうか?
本記事では、相続税がかかる金額の目安と基礎控除額について、解説していきます。
相続税の課税対象となる金額
相続税は、相続した財産の価値が一定額を超える場合に課税されます。
この「一定額」というのが基礎控除額と呼ばれるものです。
相続税は、この基礎控除額を超える部分に対して課せられるものになります。
基礎控除額の計算方法
基礎控除額は、以下の公式で計算されます。
基礎控除額 = 3,000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)
例えば、法定相続人が配偶者と子供2人の場合は次のようになります。
3,000万円 + (600万円 × 3人) = 4,800万円
この場合、相続財産の総額が4,800万円を超えると、超過分に対して相続税が課税されることになります。
相続税の税率
相続税の税率は、課税対象となる相続財産の金額に応じて10%から55%まで段階的に上がっていきます。
1,000万円以下の部分は10%、3,000万円以下の部分は15%というように、金額の大きさと共に、税率も高くなります。
相続税がかかる具体的な金額の目安
相続税がかかる具体的な金額は、法定相続人の数や関係によって変わってきます。
ここでは、いくつかのケースを例に挙げて説明しましょう。
配偶者と子供1人の場合
この場合の基礎控除額は、3,000万円 + (600万円 × 2人) = 4,200万円です。
つまり、相続財産が4,200万円を超えると相続税の課税対象となる可能性があるでしょう。
配偶者と子供2人の場合
先ほど説明した通り、この場合の基礎控除額は4,800万円です。
相続財産がこの金額を超えると、相続税が課税される可能性があります。
子供1人のみの場合
子供1人のみが相続人の場合、基礎控除額は3,000万円 + (600万円 × 1人) = 3,600万円となります。
相続財産がこの金額を超えると、相続税の課税対象となる可能性があります。
相続税の計算における注意点
相続税の計算は複雑で、単純に基礎控除額を超えたからといって必ず課税されるわけではありません。
配偶者の税額軽減や各種の控除など、様々な要素が関わり、相続財産の評価方法によっても課税額が変わる可能性があります。
まとめ
相続税がいくらからかかるのか、その金額の目安と基礎控除額について解説しました。
相続税は基礎控除額を超える部分に対して課され、その額は法定相続人の数によって変わります。
ただし、実際の課税額は様々な要因によって変化するため、相続の際は税理士などの専門家に相談することをおすすめします。